本事業でのDRへの取り組み
本内容には未確定の情報が含まれます。内容が確定次第、更新致します。
(1)ディマンド・リスポンスとは
ディマンド・リスポンスとは、電力をつかう量を、供給する量に合わせるために調整する手法のことを指します。ディマンド・リスポンスは「DR」とも表記され、本事業の主たる目的となっています。
このような手法は、電力の需要が急激に増加し、発電が追い付かない場合や電力の需要が減少してしまい、発電した電力が余ってしまう場合に実施されるものです。
脱炭素化への取り組みが求められているなか、再生可能エネルギーの導入が広がっていますが、一方で太陽光や風力による発電は天候に左右される為、発電量が安定しないという課題もあります。そこで、電力を使う側がより賢く電力を使えるようにすることで、課題の解決を図る手段としてディマンド・リスポンスに期待が寄せられています。
(2)本事業での取り組み
本事業では「下げDR」と「上げDR」の二つのディマンド・リスポンスを実施します。
「下げDR」とは、電気の需要量を減らすDRで、例えば電力の需給ひっ迫時等に無理のない範囲で電力の使用を制限したり、蓄電池の電気を使用することで需要を抑制することを指します。
「上げDR」とは、電気の需要量を増やすDRで、例えば再生可能エネルギーの供給が過剰となり、電力の供給が過多になってしまう時に蓄電池を充電モードにする等で需要を創出することを指します。
本事業においては、以下のようにディマンド・リスポンス(DR)に取り組みます。
DRの種類 | 実施条件 | 実施内容 |
---|---|---|
下げDR | 政府から需給ひっ迫警報・注意報または節電要請が発令された場合。 | お客様の蓄電池をアグリゲーターが遠隔で放電モードに制御します。 実施期間は、警報等発令期間に準じます。 |
上げDR | 卸電力取引価格(JPEXスポット価格)が十分に低い時間帯が発生した場合。 | お客様のアプリ画面にアグリゲーターが「上げDRのお知らせ」を通知します。 蓄電池を制御するかどうかはお客様にてご判断ください。 ※アグリゲーターがお客様の蓄電池を制御することはありません。 |
(3)遠隔制御の流れ【需給ひっ迫時】
「下げDR」を実施する場合、アグリゲーターはスマホアプリを通じてお客様に、遠隔制御の開始、終了をご案内します。DR制御実施中であっても、お客様はスマホアプリから蓄電池の運転状況をリアルタイムに確認することが可能です。
ステップ① お客様への事前通知
需給ひっ迫警報等が発令される場合、政府から事前(対象日の前々日)に「準備情報」が発令されます。アグリゲーターは「準備情報」が発令された際に、対象となるお客様にメールでの事前通知を行ないます。
また、需給ひっ迫警報等が発令された際(対象日の前日)に、同様に対象となるお客様にメールでの事前通知を行ないます。
ステップ② 蓄電池の遠隔制御の開始
警報等対象期間の10分前に、遠隔制御開始のお知らせをスマホアプリに通知します。(右図)
通知には「開始時刻」、「終了時刻」、「運転モード」の内容が含まれています。
開始時刻になると自動的に運転モードが変更されます。
ステップ③ 遠隔制御の終了
終了時刻になると、自動的に運転モードが変更され、蓄電システム固有の運転モード(グリーンモード、経済モード等)に戻ります。
同時にスマホアプリにお知らせを通知します。(右図)
(4)遠隔制御の流れ【需給ひっ迫以外】
近日中に公開します。